全件表示TopRSSAdmin
information

    『豆腐小僧』 概要
        2012年9月末日をもちまして閉店させていただきました。 永のご愛顧ありがとうございました。     



スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

_____________________________________________________________

-- : -- : -- | | page top↑
もどりゆき
2013 / 03 / 11 ( Mon )
春の初めは、いつだってすっきりとしない。

やっと、日差しが和らいできたかと思えば
とんでもない強風が吹き荒れ、吹雪く荒れ空に
心細くなる。

冬の真っただ中よりも、それは心もとない。

春は、一年の始まりかもしれない。
草木が芽吹き、川が輝き、鳥の声が遠くの空から聞こえる。
日の光は、のどかで、少々埃っぽいとはいえ
身体も心も、浮足立つ。

なにもかもが、軽やかだ。

雛祭りも過ぎ、そろそろ春がやってくると言う頃。

行きたくない、と駄々をこねる戻り雪。

まだ、終わっていないんだ。
もっとここにとどまりたいんだ。
どこへも行きたくない。
永遠にあの日のままでいたいから。
全てが、閉ざされたなんて知りたくない。
いまだって、ここにいるのに。
あの日からずっとここにいるよ。

乱暴に吹きつける夜の大風。
ドンドンと乱暴に扉をたたく。
ぎしぎしと家が鳴る。
窓ガラスがガタガタ揺れる。


まだ、逝きたくないんだ。

固まりかけた、田圃の雪を表面からさらい
びょうびょうーと吹き上げる夜の大風。

冬の最中に降り積もった雪が、冷たい氷の粒が
地吹雪となって舞い上がる。

何もかも真っ白く世界を閉ざしてしまって
今なのか、あの日なのか、明日なのか
すべてを白く閉ざしている。
時を止めたがるもどり雪。

まだ、逝きたくないんだ。

子供の駄々のように吹き荒れる風。

諦めきれない、冬。

ようやっと風が収まった。
時々しゃくりあげるように、びゅっと吹き付ける。
もう、駄々をこねてはいないけど、
薄曇りの泣き疲れたような灰色の空から
名残惜しそうに、大きな雪がこらえきれずに落ちてきた。

まだ、ここに居たいんだよ。

積もることも叶わず、地表に落ちるそばから
儚く溶ける戻り雪。

諦めきれず、泣きつかれた子供の用に溶ける
戻り雪。


もう少し、ここで遊んでいたかったんだ。。。。
忘れられたら、それは、とても悲しいから。。。。





春の初めは、いつだって少し寂しい。




スポンサーサイト

_____________________________________________________________

17 : 26 : 07 | トラックバック:(0) | コメント:(0) | page top↑
<<丑三つ時 | ホーム |  卒業式>>
コメント:
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:
トラックバック URL
http://tofukozokame.blog.fc2.com/tb.php/314-2b45b317
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。